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徐々にその全貌が明らかに!新潟駅南口「アイコニックタワー」
~新潟駅南口西地区新潟都心地域 優良建築物等整備事業②~
現場最前線
※同プロジェクトの第1弾は、こちらのページからご覧ください。
新潟駅南口に2025年6月完成予定の、地上30階免震タワーマンション「アイコニックタワー」。2022年9月の着工から約2年、間もなく躯体工事は23階まで進み、その全貌が明らかになりつつあります。同敷地内に、駐車場棟とオフィス棟の建設も進むこのプロジェクト。国交省が指定する「都市再生緊急整備地域」の1つ、新潟駅周辺地区の一部として、同地区の拠点性向上を目的に開発が進められています。中でも、その名の通り新潟のアイコニックな(象徴的な)建物となる、アイコニックタワー建設の今をお知らせします。
※所属および掲載内容は2024年8月取材当時のものです。
大切な住まいを、お引き渡しの日まで美しく
統括所長
堀江 隆志
新潟本店 建築部 工事部
現在、駐車場棟はほぼ完成、マンション棟は地上22階の躯体と3~6階内装まで完了、オフィス棟はこれから着工という状況で、当プロジェクト全体の進捗としては約半分というところです。今、我々が総力を挙げて取り組んでいるマンション棟の作業員は、1日約200人。毎朝、朝礼時に全員が集合し、その後各階に分かれ作業に当たっています。これまで大雪などの悪天候による影響や事故もなく、順調に工事が進められていることをうれしく思います。年始の能登半島地震も、免震装置設置後だったこともあり、幸いにも影響はありませんでした。この地上30階のタワーマンションは、部屋をご購入くださった方々の大切なお住まいです。細かな部分までしっかりと仕上げ、お引渡しのその日まで美しさをキープし、ご購入者さまにご満足いただくこと。これが我々の当面の目標であり、お引渡しの日が達成感あふれる日となるよう、関係者一同努めます。
PCa※工法の現場は、経験と学びの宝庫
工事所長
佐藤 勉
新潟本店 建築部 工事部
今回採用したPCa工法、実は、私以外の社員は経験したことのない工法でした。そのため、東京から経験豊富なPC鳶工さんに来ていただき、施工方法について学びました。PCa工法は、施工の半年以上前には図面を確定し、その図面通りに工場で部材の製造が始まりますので、この初期の計画が非常に重要です。ただし、図面通りにつくられたと言っても、実際には現場で初めて分かるミリ単位のズレやゆがみなどがあり、現場での組み立ては想像以上に複雑でした。経験豊富なPC鳶工さんたちの技術力にも助けられ、今のところ大きなトラブルも事故もなく、ここまで進めることができました。また、1フロア8日サイクルというハイスピードで工事が進む中、ミリ単位での厳しい部材管理が求められる今回のPCa工法の経験は、施工管理を担当する当社にとって、大変意義深いものだと思います。特に若い社員には、ここでの経験を糧に、これからの福田組のPCa工法を担う人材になってほしいと思っています。状況変化のスピードに追われ、現場責任者としてのプレッシャーを感じる日々ですが、この先も無事故・無災害で、無事に竣工の日を迎えられるよう努めます。
※PCa:プレキャストコンクリートの略。アイコニックタワーは、「PCa工法」という、あらかじめ工場でコンクリート構造部材を製造し、現場にて組み立て完成させる工法を採用しています。
高度な免震機能と、想像以上に複雑なPCa工法
副所長
川上 健介
新潟本店 建築部 工事部
アイコニックタワーには、免震装置が24本の柱全てに設置されています。さまざまな揺れに対応できるよう、装置は4種類。新潟では他に類をみない、高度な免震機能を備えたマンションです。特に4種類のうちの1つ「CLB免震装置(直動転がり免震支承)」の、井桁状に組まれた3mを超える巨大なレールによって、あらゆる方向へスムーズに滑動する様子は圧巻で、その機能性の高さを再認識しました。また、もう1つの特徴であるPCa工法は、タワークレーンで簡単に部材を組み立てているように見えますが、実際の作業は想像以上に複雑で、作業員の方の施工技術や現場での細かな調整など、アナログな部分が求められます。まだまだ気が抜けない日々が続きますが、まずは年内のマンション上棟に向けて、1つひとつの工程を安全に積み上げていきたいと思います。
「一生に一度の買い物」を手掛ける責任
副所長
荻原 隆義
新潟本店 建築部 工事部
私は昨年担当していた駐車場棟が一旦完成したため、現在はマンション棟の内装工事を主に担当しています。マンションの内装工事は何度も経験しているのですが、ひとつとして同じものはありません。そのため、過去の内装工事の経験は必ずしも次の現場で活かせるとは限らないのですが、個人のお客さまの「一生に一度の買い物」を手掛けているという立場・責任は同じです。生活の中で、目に見える部分ですので、ちょっとした隙間や段差なども見逃さないことが重要かと思います。細部まで目を光らせ、作業員の方にもこまめに注意を促します。また、戸建ての場合は1つの施工会社が一貫して担当しますが、マンションは工種ごとに変わるため、その協力会社間をうまくつなぐことも私たち施工管理者の役割です。A~Zの26タイプ全218戸、内装工事の山場はまだまだこれからです。お客さまに喜んでいただけるよう、安全を忘れず、全住戸丁寧に仕上げていきます。
2026年のプロジェクト完遂へ向けて
現在、こちらの工事事務所では、次のオフィス棟の着工へ向けた仮設計画と積算が進められています。オフィス棟の建設は、今よりもヤードとして使用できる場所が狭くなるだけでなく、マンションへのご入居時期とも重なるため、より一層安全性の確保が求められます。マンション棟は2025年6月、駐車場棟は2025年8月、オフィス棟は2026年2月の竣工まで、気を引き締めて管理に当たります。
工事概要
工事名 | 新潟駅南口西地区優良建築物等整備事業に係る施設建築物新築工事 |
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場所 | 新潟市中央区花園1丁目地内 |
工期 | 2022年9月~2026年2月 |
発注 | 株式会社国際総合計画・日生不動産販売株式会社共同企業体 |
設計 |
株式会社クレイズプラン |
面積 |
マンション棟 オフィス棟 駐車場棟 |
構造 |
マンション棟 オフィス棟 駐車場棟 |