福田組のあらゆる活動がここにある。
新潟の玄関口に新しいランドマークを造るビッグプロジェクト始動
~新潟駅南口西地区新潟都心地域 優良建築物等整備事業①~
現場最前線
新潟駅南口に、暮らしとビジネスの拠点が生まれようとしています。それは、南口西側の約6,000㎡の敷地に、マンションとオフィス、駐車場の3棟を建築して新たな価値を創出し、新潟駅と万代・万代島・古町を結ぶ都心エリア「新潟2キロ」の求心力向上に貢献するプロジェクトです。福田組は、培った実績と新潟のゼネコンとしての誇りを注ぎ込み、このプロジェクトの施工を担当。2022年9月の着工から約1年、基礎工事が終わっていよいよ超高層免震マンション建築が本格化する、現場の「今」を紹介します。
※所属および掲載内容は2023年8月取材当時のものです。
新潟駅南口再開発プロジェクトへの挑戦
新潟駅南口に新たな施設を造って都市機能を充足させ、新潟の活性化を図るプロジェクトへの貢献は、新潟のゼネコンとしての使命です。しかし、そこには新幹線発着駅に隣接するという厳しい立地条件、地上30階の超高層マンションを建てるという大きな課題が立ちはだかっていました。それでも、いやそれだからこそ、新潟の環境に精通し、多くの建築実績を持つ私たちがやらなければならない――福田組にとって最大級の規模と、超高層免震マンションへの挑戦の日々が始まりました。
難しい工事である反面、新潟の玄関口に新しいシンボリックな建物を造る誇りもひときわ大きく、ベテランも若手もこの現場に立ち会える喜びを口にします。ここでの経験は彼らの財産となり、成長を後押しするでしょう。新潟駅南口再開発プロジェクトの現場は、新潟の未来を造る技術者が生まれる場所でもあるのです。
卓越した施工力で基礎を構築し、免震装置を設置
新潟駅南口再開発プロジェクトのスタートは、支持層まで約28mの杭を24本打ち込んで超高層ビルを支える土台を築き、高い地下水位と駅近で人通りが多い街中での深い掘削からでした。
次は地震対策です。このプロジェクトではマンションに2種類のアイソレーターと2種類のダンパーを組合わせた免震装置を採用。地上30階を支える免震装置の基礎は、わずかな傾きも命取りになりかねません。コンクリート打設自体は決して特殊な技術ではありませんが、高い精度と品質を確実に実現できるのは、卓越した施工力があってこそ。23年9月、施工計画通りに設置を完了し、いよいよ地上階の建築が始まります。
「万が一」を起こさない、万全の布陣で工事に挑む
新潟駅は日本海側における主要駅で、上越新幹線のほか、信越本線、白新線、越後線などが乗り入れています。そこに隣接する工事ゆえ、万が一にも列車の運行を妨げたりすることがないよう、JRと緊密に連携を図り、緊張感を持って安全性の確保に努めています。
また、この現場では一つの敷地内で3棟の建築を進めていくので、人・モノ・車の管理も多岐にわたります。加えて冬の積雪、2023年夏の酷暑など、厳しい自然環境への対策も必要。そこで、施工計画の策定、様々な手段での情報共有はもちろん、統括所長以下所長1名、副所長2名を配す布陣で万全を期しています。経験豊かな4人の目と耳と判断力がプロジェクトの安全と品質を守っています。
今後の課題・展望
地上30階建てのマンションは、PCa工法を用いた鉄筋コンクリート造で施工します。工場で製作されたコンクリート部材を現場で組み立てるため、工場と現場がともにミリ単位にこだわり、精度と品質を追求していかなければなりません。正確な図面を提供した工場ではPCa部材の製造が始まっており、年が明けると躯体工事は一気に進んでいくでしょう。超高層マンションのシルエットが市民の注目を集める日が近づいています。
堀江:福田組にとってこの現場は15年ぶりのビッグプロジェクトであり、超高層×基礎免震という工法への挑戦でもあります。安全の確保と品質の追求を最重要項目に、工事全体を俯瞰する統括所長として円滑な進行に力を尽くします。また、この稀有な現場を経験することがキャリアアップにつながるよう、若手メンバーを見守っていこうと考えています。
佐藤:マンション棟では免震を含む基礎工事が終わり、いよいよPCaによる躯体工事が本格化します。現在20階までの図面検討は進み、2024年に入ると工事はハイスピードで進んでいくでしょう。施工が順調かつ安全に進んでいくように、現場の責任者として、運営に力を注ぎたいと思っています。
水藻:地上30階の超高層免震マンションは、アイコニックタワーという名前通り、新潟のアイコンにふさわしい建物になるでしょう。そのビッグプロジェクトを受注できたのは、福田組にとっても意義深いことです。私はプロダクトマネージャーとして、竣工まで現場と併走します。
プロジェクトチームのエピソードについては、新卒採用サイトのプロジェクトストーリーもぜひご覧ください。
工事概要
場所 | 新潟市中央区花園1丁目地内 |
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工期 | 2022年9月~2026年2月 |
発注 | 株式会社国際総合計画・日生不動産販売株式会社共同企業体 |
設計 | 株式会社クレイズプラン |
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構造 |
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