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ついに完成「ゆめが丘ソラトス」。相鉄いずみ野線ゆめが丘駅前のシンボル誕生。
~2024年7月オープンの大規模集客施設新築工事、竣工~
現場最前線
※同プロジェクトの第1弾は、こちらのページからご覧ください。
2024年7月に開業を迎えた大型商業施設「ゆめが丘ソラトス」。2022年10月にスタートしたこの建物の新築工事プロジェクトは、泉ゆめが丘地区土地区画整理事業の一環であり、ゆめが丘駅前開発のシンボルとも言えるもの。無事、2024年5月に竣工し、引き渡しを終えました。今回は、この工事に携わったメンバーに「当プロジェクトを振り返って思うこと」を聞いてみました。
※所属および掲載内容は2024年6月取材当時のものです。
1日あたり最大1,300名の作業員を指揮した現場リーダー
統括所長
鈴木仁(東京本店 建築部 工事部 工事担当)
これまで20年近くショッピングセンター等の商業施設の施工管理を経験してきて思うのが、このような大型商業施設プロジェクトの関係者は非常に多く、単純にクライアントと設計者・施工者が協議してつくる建物とは全く異なる、ということです。特に今回は駅前開発に関わる建物で、これまでとは比べ物にならないくらいの関係企業、関係者がいます。その中で上手く調整を取りつつ、クライアントである株式会社相鉄アーバンクリエイツ様の希望を叶えるため、当社の営業・設計・施工・管理という会社の組織を全て結集させて取り組んだ「会社全体で動いたプロジェクト」だと思っています。コスト面を含め、最後まで細かな調整は続きましたが、そのたびにクライアントと正直に話し合いができる関係性が築けていたことをうれしく思います。
所長
齋藤輝幸(東京本店 建築部 工事部 工事担当)
ゆめが丘ソラトスは、ゆめが丘駅周辺のまちの賑わいをつくる中心とも言える建物で、周囲には病院やマンションの建設が同時に進められてきました。そのため、工事に使う道路もそれぞれの施工会社が同時に使うことになり、車両管理や会社間の調整も特徴的な業務だったと思います。また、敷地いっぱいに建物が建つため、資材や車両の置き場(ヤードの確保)にも苦労しました。大規模施設のため必然的に図面の数は多く、日々変更もあるので、それらに齟齬が生じていないかのチェックにも神経をとがらせました。ただ、個人的には、今まで手掛けたことのないシネマや屋上公園などの図面を見て、「よし、どうやってつくろうか」とワクワクすることも多く、「ものづくりの楽しさ」を改めて感じることができました。
工事長
斉藤修一(東京本店 建築部 工事部 工事担当)
私の現場監督としてのキャリアの中でも最大級のビッグプロジェクトで、「まちをつくっている」という感覚をもって携わることができました。特に最近では、近隣住民の方や、SNSで「ゆめが丘ソラトスのオープンが楽しみ」という声も聞こえるようになり、地域の方々にも貢献ができているんだとうれしく感じています。単純なことですが、現場がとにかく広いので、すみずみまで目を配るのが大変でした。エリアごとに役割分担をして、見落としのないように協力し合いました。工事を進めていく中で、何度か困難な状況にも陥りましたが、そのたびに関係者全員で対策を練り、より安全な現場を追求していけたことも良い経験になりました。
クライアントとの信頼関係を築き上げた営業担当
プロジェクトマネージャー
三上 善嗣(営業本部 法人営業部)
私たちがこのプロジェクトに向けて動き出したのは今から4年前、2020年8月のことです。相鉄HD様が掲げる6大事業のひとつであるゆめが丘地区再開発計画に、第一建設工業株式会社様と共に参画し、大きく変わった駅前の景色を見て、「まちづくり」という意義深い仕事に携わった実感が湧き、大変うれしく思います。我々営業担当の命題は、強固な信頼関係を築くこと。「コストを抑えつつ、どれだけ願いを叶えられるか?」に奔走した日々でした。設計から施工までをワンストップで、現場と一丸となり立ち向かったからこそ、無事竣工を迎えられたのだと思います。JV職員の方々、協力会社の方々、皆さまに感謝いたします。
プロジェクトマネージャーサポート
竹部 隆一(営業本部 営業推進部)
我々の仕事の肝は、常にクライアントに熱意を感じてもらうことでした。「ゆめが丘のための、他にはない、ここだけの施設をつくる」という先方の熱意を受け取り、同等かそれ以上の熱意をもって実現する。これを一貫して示せたことが、信頼を得られた要因だと思います。コスト面の交渉など厳しい場面も多くありましたが、我々が堂々と先方との交渉に挑めたのは、現場のおかげです。工期を守り、粛々と着実に工事を進める。これこそが信頼の源であり、我々にとっては心強い交渉の土台となっていました。当たり前のことを、当たり前に行う大切さ。それを実行してくださった皆さまに、感謝しています。
プロジェクトマネージャーサポート
笹川 信吾 (東京本店 建築統括営業部 第二営業部)
私はこれまでも商業施設の案件には携わってきたものの、今回のような大規模施設は初めてで、扱うもの全てのボリュームの大きさに驚きました。着工してからも協議する内容が多く、最終的に400近い項目になっていました。打合せ回数も多く、1,000万円単位の話が普通に飛び交い、「大きな案件に携わっているんだな」と実感する日々でした。コロナなどの影響もあり、さまざまなモノが急騰したタイミングだったので、大変な事もいろいろありましたが、最終的にはクライアントの想いを具現化し、満足していただくことができ本当にうれしく思います。三上さんと竹部さんの役割分担や交渉時のコンビネーションも、大変勉強になりました。おふたりの背中を追いかけます。
クライアントの要望に応え続け、形にした設計担当
設計監理者
木村幸広(東京本店 企画設計部 第二設計部)
ゆめが丘ソラトスは、営業時間外も駅の利用者が建物の中を通れるようにするなど、一般的な商業施設とは少し異なる、「地域のために」つくられた施設です。設計担当者としても、このような実用性・安全性を重視した上でクライアントの要望を実現させるという部分が肝になったと思います。特に、三層吹き抜けの大空間とその中央に位置する交流階段を実現するため、全館避難安全検証法に「ルートC」(告知で定められた計算方法以外で避難安全性能を確認する方法。国土交通大臣の認定を得る必要がある)を採用するという当社初の試みもあり、我々の経験値も上がりました。また、個人的にうれしかったのは、後輩の成長。このプロジェクトを通して生まれた多くの若い社員の成長こそが、会社の財産だと思います。彼らの奮闘ぶりを伝えて、「私もこんな風に働きたい!」と新しい方が入社してくれることを願っています。
設計担当
田村拓也(東京本店 企画設計部 第二設計部)
実施設計段階から竣工まで本プロジェクトに携わりました。審査機関への申請業務や全館避難安全検証法(ルートC)を主に担当していましたが、他にも仕上げの選定や納まりの検討など多岐にわたり、設計監理業務を全うすることができました。インダストリアルな印象を与えるスケルトン天井の中に、木仕上げを用いた内装は、他にない空間体験ができると思います。地域に根付いた賑わう施設になることを願っています。
設計担当
保科孝好(東京本店 企画設計部 第三設計部)
このような大規模プロジェクトに携わることができるとは思ってもみませんでした。設計段階からこのプロジェクトに関わり続け、出来上がった建物をみると感慨深いです。特に今回のプロジェクトは社内だけでなく、社外の注目も集めているのが、施工中もインターネットの記事等を見るたびに感じました。設計から監理まで一貫して色々な方々にご協力頂き、無事竣工を迎えることができたことに感謝しています。
設計担当
安尻竜基(東京本店 企画設計部 第三設計部)
構造担当として約2年もの間、何度も現場での検査を行う機会がありました。検査時に更地の状態から実際に建物が建てられる過程を追っていく中で、毎回その規模の大きさを感じておりました。規模の大きさゆえに生じる全体チェックや細部検討の多さに圧倒されながらもなんとか竣工までたどり着くことができました。今回の経験で構造設計者としても人間的にも成長することができたと思います。一緒に業務を行った皆様には非常に感謝しています。
安全かつ工期遵守の工事運営を支えた施工管理担当
工事主任
戸田康輔(東京本店 建築部 工事部 工事担当)
これまでに商業施設の工事に何件か携わってきた中で最大規模であり、初めてのまちづくりプロジェクトでした。それに携われたことをうれしく思います。ピーク時は作業員が700人を超え、膨大な工事量を順序良くこなしていく計画を立てることが非常に難しかったですが、いい経験にもなり成長できた現場だったと思います。工事現場の外を歩く地元の人たちが楽しみにしている様子を見て、非常に「やりがい」と「達成感」を感じた現場でした。
工事主任
谷内慶太(東京本店 建築部 工事部 工事担当)
私自身、初めて経験する大規模現場はとにかく敷地が広く作業範囲、施工量が膨大でした。扱うもの全ての数量が多く、職員全員で業務分担を行い「いかに作業効率を向上させて、安全かつ工期を遵守し現場を運営できるか」を意識しながら業務に取り組みました。一人ひとりが担当した業務に対して責任感を持って取り組んだ結果、無事竣工を迎えることができとても良い経験となりました。次世代の福田組を担っていけるよう、今回の経験を今後に活かせていければと思います。
施設建築には欠かせない、設備・土木・プランニング担当
設備担当
田澤春彦(東京本店 建築部 設備部)
ゆめが丘ソラトス、私も2021年1月に株式会社相鉄アーバンクリエイツ様にご挨拶に伺ってから、お客様の思いと共に取り組んでまいりました。このプロジェクトに関わっていただいた皆様の総力で無事竣工・引渡しできたことに感謝しつつ、ソラトスを中心としたゆめが丘の今後の発展を楽しみにしています。
設備担当
吉田正幸(東京本店 建築部 設備部)
「VE項目を精査せよ」との指令が名古屋に赴任していた自分に届いたのが2021年5月13日でした。計画初期から 一連のプロセスに3年間携わらさせていただいた事に感謝しています。無事竣工を迎え、区切りがついた安堵感と達成感を感じていますが、プロジェクトの解散には寂しい思いもします。このショッピングセンターが商業的にも成功し、地域の人々に愛される施設となる事を願っています。
土木担当
光岡修(東京本店 エンジニアリング営業部 )
私は本プロジェクトに外構工事の見積及び外構雨水排水の設計業務に携わりました。建物規模の割には外構面積が少なく、雨水設計に苦労したことが思い起こさせられます。土木部のメンバーには、建築工事の隙間を縫って施工してもらうなど、大変苦労を掛けました。完成後に現場を見させて頂きましたが、非常に素晴らしい出来栄えで、同時に現場の皆さんのハレバレとした顔が印象深く残っています。
プランニング担当
上野興史(東京本店 建築部 コストプランニング部)
現地を見れば、ただただ広い草原だった駅前に地域のシンボルとなる商業施設ゆめが丘ソラトスが完成し、その存在感を身をもって感じると感動の一言しか出てきません。数百枚の基本設計図・要求仕様書から最終形のイメージを絞り出し見積作成。顧客の要望・予算に対して営業・設計と共に知恵と労力と時間を費やし現場へ。工事は管理含めその意思を踏みつつ完成を迎えてくれました。すばらしいプロジェクトであったと思います。
大規模現場のバックオフィスを任された若手管理担当
管理担当
稲見優佑(東京本店 管理部)
入社する前からいつかは大きな現場で常駐してみたいという思いがありましたが、工事が始まった一昨年の秋から現場に常駐し、最初は何もなかった土地に建物ができるところを一から見ることができ、本当に貴重な経験をさせて頂きました。大規模な商業施設の新築工事ということもあり、日々の請求書処理や損益管理だけでなく、工事中には様々なトラブルがあり、苦労する場面もありましたが、営業・現場の方々と協力して解決策を考え、乗り越えることができました。建物が完成に近づくにつれ、近隣住民の方からの注目度の高さを感じることがあり、こういった「建物づくり」、「まちづくり」に携わることができ、学ぶことが多かったですし、感謝しています。
チームワークがつくり上げた賑わいの場
新しいまち「ゆめが丘」に、人々が集う賑わいの場「ゆめが丘ソラトス」。私たちはこの場をつくるために、職種を超えて集まり、奮闘しました。皆の願いは、クライアントと共に描いた未来の実現。「ゆめが丘ソラトス」に多くの方が集い、楽しみ、笑顔あふれる空間になること。その風景を目の当たりにした瞬間、さまざまな困難を共に乗り越えた喜びが、1人ひとりの脳裏に蘇ることと思います。福田組の力を結集させて、チームワークでつくり上げた賑わいの場。多くの方に、末永く、愛されますように。
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工事概要
工事名 | (仮称) ゆめが丘大規模集客施設新築工事 |
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場所 | 神奈川県横浜市泉区下飯田町24街区・49街区 |
工期 | 2022年10月17日 ~ 2024年5月31日 |
発注 | 株式会社 相鉄アーバンクリエイツ |
設計 | 株式会社福田組 |
面積 |
センター地区Ⅰ商業棟 センター地区Ⅰ駐車場棟 センター地区Ⅱ商業棟 高架下地区 商業棟 |
構造 | 鉄骨造 |