県営かんがい排水事業(一般(耕))信濃川右岸(1期)地区 第10次工事
農業用水路2020年 新潟県
実績概要
現在の水路トンネルは造成から50年以上経過しコンクリート覆工の内面に亀裂が生じており、施設の老朽化が更に進行すると、農業用水の送水機能が喪失するだけでなく、トンネル地上部の住宅や公共施設が陥没等による甚大な被害を受けるおそれがあるため、本工事で水路トンネルを鋼板(STM工法)で補強行う。断水期間が3か月間と限られた施工期間、かつ昼夜交代制作業のため工程管理が複雑な現場運営であったが、無事に完工した。
施工地 | 新潟県長岡市 |
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発注者 | 新潟県長岡農林振興部 |
施工用途 | 農業用水路 |
構造・工法 | 水路トンネル内部の鋼板補強工 |
規模 | L=86.1m |
竣工年 | 2020年 |
清野 英喜
福島江水路トンネルは信濃川右岸の6,948.7haをかんがいする農業幹線用水路の最上部に位置します。築後50年以上が経過し老朽化していることから平成22年より補強工事を行っております。工事の工法は馬蹄形トンネル鋼板内巻改修工法であり既設トンネルの内側に鉄板を設置し鉄板とトンネルの隙間にグラウトを注入する工法です。改修工事は全体で、914mの計画ですが毎年冬期間の12月から3月まではJRの融雪用水、4月から8月までは農業用水として通水するためトンネル内の施工期間はわずか、9月から11月までの3ヶ月間で完成させなければならない工事でした。