デュアルシールド工法(シールド切替型推進工法)

優れた効率性で、推進工法のコストを大幅に縮減

「デュアルシールド工法」は、管渠築造における非開削工法のひとつとして当社が提案する新工法です。推進工法とシールド工法のそれぞれの利点を最大限に取り入れ、経済性に優れた推進工法で限界点まで施工し、急曲線や連続した曲線区間など、推進工法では困難な箇所をシールド工法で管渠を構築する工法です。推進工法では不可能な長距離施工や急曲線施工を可能にし、シールド工法より経済性に優れ、狭隘な場所でも施工が可能な、新しい管路構築方法です。立坑構築箇所が限定され、十分な作業ヤードを確保する事が困難な、都市部の下水道工事の課題を解決します。

※東京都下水道局では「シールド切替型推進工法」の名称で採用されています。

デュアルシールド工法施工手順例

特徴

密集市街地での施工に対応

  • 急曲線(R10m)施工が可能(交差点内の回転立坑が不要に)です。
  • 従来の推進工法の立坑サイズで施工が可能です。
  • 泥濃式工法を採用することで、同一掘進機で多様な土質に対応できます。
  • 泥濃式工法を採用することで、プラント設備を少なくし、発進ヤードの面積が少なくて済みます。
  • 施工条件によりプラント設備は、定置式・車上式・地下利用式などが選択できます。

工期を短縮・コストを縮減

  • 推進工法を併用することで、従来のシールド工法より工期が短縮できます。
  • シールド工法を併用することで、従来の推進工では施工できなかった急曲線施工や長距離掘進ができるようになり、施工延長が増大します。
  • 推進管外径に合わせた縮径セグメントを使用することで、従来のシールド工より、掘削外径を縮小する事ができます。
  • 仕上り内径1650㎜以上の径に対しては、独自開発の二次覆工一体型セグメントを使用することで、コストを縮減できます。

水道管構築のさや管として対応(DSW工法)

  • 水道管構築工法のPN形管持込工法・PN形管押込工法のさや管として対応できます。
  • 従来のシールド工法より低コストでさや管の構築が可能です。

地中障害物に対応(地中障害物切削型)

  • 特殊先端ビットにより障害物を確実に切削除去します。
  • 金属障害物は1m手前から感知し、特殊ジャッキによって超微速掘進が可能です。
  • 推進施工、シールド施工など施工方法を問わずに地中障害物を切削除去できます。

対象障害物:木杭、鋼管杭、鋼矢板、H型鋼、連続壁、鉄筋コンクリート構造物等

関連情報

デュアルシールド工法協会

適用実績

東京都下水道局案件 23件
船橋市案件 3件
千葉県企業局案件 1件
木更津市案件 1件
習志野市案件 1件
横浜市案件 1件
合計 30件

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