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「あらたしい街ナカぐらし」を実現する都市型イオンモールが完成!

~「イオンモール仙台上杉」建築工事~

現場最前線

※同プロジェクトの第1弾は、こちらのページからご覧ください。

県内有数の文教地区として知られる、宮城県仙台市青葉区堤通雨宮町。かつて東北大学農学部雨宮キャンパスがあったこの地に、2025年10月8日「イオンモール仙台上杉」がオープン※しました。地域の皆さまの期待が詰まったショッピングモール。設計と施工管理を担当した福田組担当者の声を中心に、この工事を振り返ります。

※所属および掲載内容は2025年9月取材当時のものです。
※以下、各担当者のコメントはオープン前のものです。

コンセプトは「あたらしい街ナカぐらし」

今回の現場は、経験豊富な社員でさえ「こんなに人通りと交通量のある場所でのモール建設は今までに無い」と口をそろえるほど、多くの人が暮らし、多くの車の往来がある市街地。そんなまちなかに誕生するモールにふさわしく、コンセプトは「あたらしい街ナカぐらし」。地域の方々が集い、交わる屋内外一体型広場「KAMISUGI ONE PARK(カミスギ・ワン・パーク)」を始め、食事だけでなく、巨大モニターを使用したスポーツ観戦や音楽などのエンターテインメントを提供するフードコート、日常を彩る話題のライフスタイル型専門店の導入など、新たな出会いと体験を創出する、街のにぎわい拠点となる都市型イオンモールです。

地域の方々の期待を胸に

このイオンモール仙台上杉の建設は、東北大学農学部雨宮キャンパス跡地の再開発の1つに位置付けられ、地域の方々がまちづくりの観点から検討を重ねられた結果、最終的にイオンモール株式会社様へと開発をゆだねられた経緯があります。工事中も地域の方々からの期待の声を聞くことも多く、現場担当者はこの期待を胸に、安全第一で施工管理に当たりました。

工事所長
佐藤 健二
東北支店 建築部 工事担当

地域の皆様が描かれた理想のまちづくりの一端を担えたこと、大変光栄に思います。ここまで滞りなく工事を進め竣工を迎えられたのは、当社社員だけでなく、イオンモール株式会社様を始め、関係各所の方々との良好なチームワークの賜物です。ありがとうございました。また、「段取り八分」とよく言いますが、隣接する病院との間を走る道路の建設から携わることで、早い段階から現場を実際に見て建てることのできた、精度の高い施工計画も功を奏したように思います。個人的には、ここは若い社員が多い現場でしたので、彼らが成長できるようにと心掛けた現場でもありました。トライ・アンド・エラーしながら取り組んだ経験が、この先の彼らを支えてくれると思います。

工事副所長
熊谷 洋
東北支店 建築部 工事担当

イオンモール仙台上杉は、内装の至るところにイオンモール株式会社様のこだわりが詰まっています。内装を含む建物内部を担当した私としては、それらを全て実現することができ、大きな達成感を感じています。また、今後の自分に欠かせない「人材育成」の観点からも多くの示唆を得ました。この現場では、佐藤所長が全体のストーリーを作り、私と大塚さんがそれを踏まえて部下に伝え、指示を出すという大きな流れがあったものの、時には所長自ら指導することも。この時の、厳しさと優しさと、後を引かない潔さを併せ持った所長の姿を見て、若手の育て方はこうあるべきだと学びました。

工事副所長
大塚 奨太郎
東北支店 建築部 工事担当

建物外部を主に担当した私にとって、仮囲いと建物(足場)の間の狭さが1番の課題でした。このスペースに止められる・通れる工事車両は、1台のみ。すれ違うことも方向転換もできませんので、緻密なタイムスケジュール管理が求められました。また、大規模な植栽もあり、いち早く足場を解体する必要があったため、この辺りのスケジュール管理にも留意して進めました。私は佐藤所長と共に施工計画の立案から携わっていましたので、全てが滞りなく進みホッとしています。個人的には大通りに面した東側の景色が好きで、よく並木の下を歩きながら、多くの人でにぎわうオープン後の様子に思いを馳せていました。

「どんな要望にも応える」という設計チームの信念

当モールは、外壁を彩るスリット状の飾り板やフードコート頭上の木目調の飾りなど、屋内外に特徴的な意匠(デザイン)が多く見られます。これらは全てイオンモール株式会社様のご意向に従い、当社の設計担当者が安全で現実的な設計を行い実現したもの。また、これらは「どんな要望にも応える」という、当社設計チームの信念の現れでもあります。

設計監理責任者
安藤 善章
東京本店 企画設計部 第二設計部

今回のような大きな現場、そして多くの社外関係者と連携をとって進める仕事は私にとって初めてで、多くの困難を経て形にすることができました。私自身、人間関係を構築する上で反省したり心掛けたりしたことも多く、大変勉強になりました。「どんな要望にも応える」というのは、我々設計チームの信念である一方、その実現に向けては現場担当者の協力が欠かせません。施主からの要望について現場担当者と、どうしたら実現出来るか、一緒に考える関係づくりを大切にしてきました。現場担当者をどんどん巻き込むように普段の会話から心掛けました。無事、着工後の追加要望にも全て応えることができ、協力してくださった皆さんに感謝しています。

意匠設計
田村 拓也
東京本店 企画設計部 第二設計部

昨年夏に現場入りし、安藤さんと分担して設計業務を担当しました。安藤さんが言う通り「どんな要望にも応える」ことが私たちの使命だと思い、皆で取り組みました。さまざまな要望に応える中で、「この資材を使えばこのくらいのコストでこれが実現できる」という自分の中の引き出しを増やすこともできました。オープンを間近に控えた最近は、「遊具のある広場で、子どもたちは楽しく遊んでくれるだろうか」と、期待と不安が入り混じった気持ちでいます。商業施設はお客様が来られて完成するものなので、オープン後の様子が楽しみです。

構造設計
安尻 竜基
東京本店 企画設計部 第三設計部

私は東京本社を拠点とし、構造設計を担当しました。着工後の追加要望に関しても、安藤さんと田村さんからの連絡を受けて私が構造設計を見直し、検証し、安全が担保できる方法・構造的に問題のない方法を考案して提案する…という連携を続けました。私にとっては初めて主担当となる物件ということもあり、上司に助言を求めながらも、建物の安全性を確保する全ての責任が自分にかかっているという重圧を感じる日々で、無事竣工を迎えることができ、少し肩の荷が下りました。今回の現場で苦労して取り組んださまざまことは、今後の自分の自信にもつながっていくと思います。

イオンモール株式会社様と共に、地域の方々の想いをかたちに

このイオンモール仙台上杉は、地域の方々が行政と共に長い時間をかけて描いてこられたまちづくり、東北大学農学部雨宮キャンパス跡地再開発の最終形態です。イオンモール株式会社様と共に、地域の方々の想いをかたちにする仕事に取り組めたことは、福田組にとって大変意義深いことです。福田組はこれからも、施主様や協力会社と共に、地域の方々と想いをかたちにできるような仕事を続けてまいります。

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工事概要

工事名 イオンモール仙台上杉
場所 宮城県仙台市青葉区堤通雨宮町1-1
工期 2025年秋
事業主 イオンモール株式会社
設計 株式会社福田組
面積 総賃貸面積:約29,000㎡
敷地面積:約33,000㎡
延床面積:約75,000㎡(立体駐車場含む)
構造 店舗棟:鉄骨造 地上4階建
立体駐車場棟:鉄骨造 地上6階建