CFT造(Concrete-Filled Steel Tube:コンクリート充填鋼管)
耐火性と高い軸圧縮耐力・曲げ耐力・変形性能で、柔軟な設計を可能に
CFT造は、円形または角形鋼管にコンクリートを充填した柱に鉄骨造梁等を組み合わせた構造です。鋼管にコンクリートを充填することにより、それぞれの材料が持っている特性以上の相乗効果が発揮されます。
充填コンクリートと鋼管のコンファインド効果(相互拘束効果)により、軸圧縮耐力・曲げ耐力・変形性能が増大するとともに、火災時には充填コンクリートが鋼管の温度上昇を抑える働きをすることにより、耐火被覆の低減や無耐火被覆も可能となります。従来の鉄筋コンクリート造や鉄骨造と比べて柱寸法を小さくしたり、階高を高くでき、平面的・立体的に自由度の高い設計を行うことが可能になります。
当社では、2008年よりCFT造に対する取り組みを開始し、実大施工実験などにより施工技術の習得を行いました。