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技術

第43回 土木学会関東支部新潟会研究調査発表会で発表を行いました

 11月13日、長岡市のハイブ長岡にて第43回土木学会関東支部新潟会研究調査発表会が開催され、弊社社員が2件の発表を行いました。

表題『LiDARを活用したインバート工の出来形管理』

【発表内容の抜粋】

山岳トンネル工事では、ICT・DX技術の活用によりマシンガイダンスや遠隔施工などによる施工の効率化が一部で実施されているものの、未だに作業員の経験や勘に依存する面もたくさんあります。施工管理においても部分的にはICT化されていますが、複数人で手間のかかる測定を行わなければならないものも多くあります。

従来のインバート掘削確認測定ではトンネル左右に高さの基準となる釘を設けて水糸を張り、そこからの下がりを定規(標尺または目印を付けた棒)で測定していましたが、掘削作業を一時中断する必要があり、加えて面的管理ではなく点的な確認に留まるため、測定箇所以外は確認できないという課題がありました。

そこで小型かつ比較的安価なLiDARセンサを用いた出来形管理システム(以下,本システム)をインバート掘削確認測定に適用しました。その結果、ワンマン運用・面的把握により従来の水糸+点測定に比べて作業中断時間が短縮できることを確認しました。

今後は本システムの適用範囲をトンネルアーチ部にも拡大し、覆工コンクリート出来形管理での活用を検討していきます。

 

表題『高層建築物解体工事における破砕物落下振動低減技術の検討』

【発表内容の抜粋】

都市部における建築物の解体において、振動は騒音と並び最も重要な環境要素であります。高層建築物解体では、高層階で発生する破砕物をエレベータホールから地上階に投下するため落下地点での振動が懸念されます。

そこで、高層建築物解体時に発生する破砕物の落下振動をウレタン系防振材(以下,防振材)を用いて低減する方法について検討を行いました。使用した防振材は建築資材メーカーであるイノアックコーポレーション様の「セルダンパー」という商品で、産業機械の高周波振動を低減する効果があり、広く実用化されています。本検討では高層建築物解体の破砕物落下振動の特性を考慮し、防振材の物性評価、振動低減効果の数値シミュレーション、及び実証実験を実施しました。

その結果、数値シミュレーションにより高層建築物解体における破砕物落下振動低減効果を推定することができました。一方実証実験では落下面と建築構造物が連続した条件では振動エネルギーが分散し、想定よりも振動レベルが小さいことが明らかとなりました。

今後は本検討で得られた防振材の性能を発揮できる適応条件・用途を検討してまいります。