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期待高まる、福島県最大級の商業施設誕生に向けて

~イオンモール郡山新築工事(開発工事)~

現場最前線

福島県郡山市の郊外、日和田町。長年地域に愛された大型商業施設「ショッピングモールフェスタ」の建て替え工事が進められ、2027(令和9)年春に「イオンモール郡山」として生まれ変わることが決定しました。敷地面積約16万㎡(東京ドーム3.4個分)という広大な土地に建つ、延床面積約10.3万㎡の福島県内最大級のショッピングモール誕生に、周囲の期待が高まっています。今回はこの建設に向けて動き出した現場の様子、福田組が手掛ける開発工事の今をお伝えします。

※所属および掲載内容は2025年9月取材当時のものです。

建設の土台づくりとなる「開発工事」

「開発工事」とは、建物を建設する前に行う土地の整備工事全般のことを指します。土地を水平にすることはもちろん、水道管や雨水排水管、防火水槽など、建物の建築工事が始まる前に済ませておく埋設工事も含まれます。特に、土を動かし、不要な埋設物を撤去し、土地を水平に整える工事のことを「造成工事」と呼び、これが開発工事の第一段階となります。当現場では、かつて建っていた2つの建物の間に道路が通っており、その道路を境に約1~2mの高低差がありました。この高低差をなくすため、約16万㎡という広大な土地で動かした土は約56,000立米(㎥)。一般的な土の重さは1立米(㎥)1.5tなので、56,000×1.5=84,000t。一般的なダンプカーである10tダンプ、約8,400台分の土を動かしたことになります。建設の土台づくりとも言える、開発工事。どのような建物を建てるかによっても内容が変わるため、建築部門との連携も欠かせません。

高度な安全確保が求められるこの現場の特徴

また、当現場の特徴として、開発工事を進めるすぐ側に営業店舗があることが挙げられます。かつてここにあったショッピングタウンは、周辺住民の方々の生活インフラの1つにもなっていたため、メインの建物での営業を終了・解体した後も、生活必需品を扱う店舗を中心に、敷地内の一角の仮店舗で営業されているのです。開発工事現場の側に一般の方々の往来があることは珍しく、高度な安全確保が求められます。また、工事現場のすぐそばにお住まいの方もいらっしゃるため、騒音や振動、粉塵等、ご迷惑をお掛けしないように、コミュニケーションを取りながら工事を進めてきました。

一般道の拡張工事も開発工事の範疇

開発工事の範疇は非常に広く、当現場の場合、敷地内へと入る一般道に左折専用車線をつくる拡張工事も含まれます。オープン後は周辺道路の混雑が予想されるため、スムーズに敷地内駐車場へと車を誘導するためです。このため、道路を管理する市との協議・調整も欠かせません。

造成工事を終え、建築部門との連携をさらに強める段階へ

開発工事としては、第一段階である造成工事を終え、次は敷地内外の道路の整備工事が始まります。その一方、造成した土地には、建物を建てる建築工事が同時並行で進むため、今後は建築部門との連携をさらに強める段階となります。

工事所長
石澤 務
東北支店 土木部 工事担当

土を扱う土木工事は、雨の日は土を動かすことができないため、進捗が天候に左右されます。ほとんど雨は降らず、スムーズに工事を進めることができました。第一段階である造成工事を終え、少しホッとしています。イオンモール建設前の開発工事を担当するのは私にとって初めてでしたので、イオンモールの施工実績がある当社建築部と初期段階から連携をとって進めていました。この先、建築工事が本格的に始まり、残りの開発工事を進める上でも建築部門との協議・調整がさらに必要となります。一般の方々からの期待の声も大きい、このモール。オープンの日を無事に迎えられるよう両者一丸となって、これからも安全第一で工事を進めます。

地域の方々待望のモール実現へ向けて

当現場は、建築工事を前提とした開発工事です。そのため、建築部門との連携が不可欠となります。建築工事を前提としない開発工事に比べ、建物の仕様によって左右される部分が多く、柔軟な対応が求められます。今後も事業主である株式会社日和田ショッピングモール様のご要望に応えることで、地域の方々が待ち望むショッピングモールの実現へ向けて邁進いたします。

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工事概要

工事名 イオンモール郡山新築工事(開発工事)
場所 福島県郡山市日和田町字小原1番地
工期 2025年4月~2027年春
発注 株式会社日和田ショッピングモール
工事内容・規模 開発区域面積:約160,000m²