企業の垣根を超えて語り合う
長年の信頼が形となった新社屋竣工

新潟県北蒲原郡聖籠町、新潟東港エリアに工場を構える藤木鉄工株式会社様。2027(令和9)年に迎える創業100周年を記念した新社屋が、このたび2026(令和8)年1月に竣工しました。私たち福田組と藤木鉄工様とはお互い創業以来のパートナー企業であり、藤木鉄工様には、さまざまな現場に鉄骨を供給いただいています。今回の新社屋建設は、福田組が施工管理を承り、藤木鉄工様は施主兼鉄骨ファブリケーター。長年の信頼を形にすべく、両社の社員が協働しました。今回は両社の社員2名ずつを迎え、このプロジェクトの振り返りと今後について語り合いました。
MEMBER
-

木村 尚俊
株式会社福田組
新潟本店 建築部
工事部 工事所長 -

小林 史尚
株式会社福田組
新潟本店 建築部
工事部 工事主任 -

本間 聖さん
藤木鉄工株式会社
設計部 統括部長 -

寺尾 彩花さん
藤木鉄工株式会社
業務部 工務課 主任
兼 経営企画室
それぞれの立場から見る、新社屋竣工の今
木村(福田組)
このたびは新社屋竣工、おめでとうございます。私たちもまずは、無事故・無災害でこの日を迎えられたことを喜ばしく感じております。
本間(藤木鉄工)
ありがとうございます。大変お疲れ様でした。まだ、既存社屋の改修工事が残っているので、気は抜けないでしょうけれども…。
小林(福田組)
そうですね。この後の改修工事は、また違った緊張感があります。引き続き安全第一で取り組みますので、よろしくお願いします。
木村(福田組)
仕上がりを確認していただいて、どうですか?率直なご感想は。
寺尾(藤木鉄工)
私は、今回の新社屋建設にあたって、女性社員の意見の取りまとめを担当したのですが、その意見が各所で実現されていてうれしいです。特に、カウンタースペースやトイレに設置されたパウダーコーナー、更衣室など、設備の細やかな配慮に感動しました。
本間(藤木鉄工)
私も「大変きれいに仕上げていただいた」という印象です。私はずっと福田組さんと一緒に協議を重ねてきましたので、本当によく対応していただいたと感服しています。
小林(福田組)
そう言っていただけて光栄です。皆さんの新社屋にかける思いはひしひしと伝わってきましたので、どんな状況でも、どんなご要望でも、私たちにできることは全てやろうと思って取り組んできました。
本間(藤木鉄工)
なんでも言いやすい関係・環境がありましたよね。物理的にも心理的にも距離が近くて、私もすぐに相談ができて助かりました。こちら側が「やりたい」と言ったことは、全て叶えてくださったと思います。
小林(福田組)
今回の現場は藤木鉄工さんの工場敷地内ですので、工事の影響で工場の稼働を止めてしまうようなことはあってはならないという緊張感もあり、必然的に施主さんとのコミュニケーションが濃いものになったのだと思います。工場の動きを含めた車両の出入りなど、敷地内の情報共有は常に行っていました。
寺尾(藤木鉄工)
工事が始まってからの状況は本間から聞いていましたが、福田組の皆さんがひとつひとつ丁寧に協議を重ねてくださったと伺っています。竣工を迎えて、社屋の隅々にその結果が形になっていると思うと感慨深いです。私が社内の意見取りまとめをしていた頃から、しっかりとバトンを受け継いでくださったんだなぁと。
木村(福田組)
ありがとうございます。これから皆さんが使ってくださることで、建物が活きてきます。皆さんが快適に使ってくださってこそです。そのため施工段階においても、「この建物を使う人の視点」を持って管理に当たることを意識しています。
両社に共通する「使う人の視点」を持つ大切さ
本間(藤木鉄工)
「この建物を使う人の視点」を持って施工する、大切ですね。鉄骨製作の現場でも同じです。私たちの場合は、鉄骨を使う人=施工する人になりますし、最終的には見えなくなってしまうものなんですが、それでも、「こうしておくと使いやすいだろう」という配慮を持って作られたものと、そうではないものは、違うんですよね。
木村(福田組)
よく分かります。ただ、施工という最終段階を担当する私たちの立場では、正直難しい面もあるのですが、使う人の視点に立った時に「これは使いにくいのではないか」と思う箇所が出てくるんです。そんな時に、きちんとお伝えするのが誠実な姿勢だと思い、今回も何度かご相談をしました。
本間(藤木鉄工)
そうでしたね。ご相談いただけて、助かりました。
木村(福田組)
そう言えば、実はひとつだけ、まだ気になっていたことがあって…。寺尾さん、トイレの鏡の位置、大丈夫ですか?少し高いんじゃないかと思って…。
寺尾(藤木鉄工)
いえ、全く気にならなかったです。スリムな鏡で、照明も美しく映るものを付けていただいていて、女性社員は大喜びです(笑)。
木村(福田組)
そうですか。なら、良かった。こうやって実際に仕上がってからじゃないと、使う人は気付けないですからね。私たちが「使う人の視点」に立って、施工しないと。設計時には分からなかったことが、施工時に初めて分かることもありますからね。
小林(福田組)
そういう意味では、「見栄えとして、これで良いのだろうか」と気付くこともそれに含まれますよね。おそらくこれも、施工段階で初めて分かることかもしれません。
本間(藤木鉄工)
今回もありましたね、ご指摘いただいたところ。言ってくださって良かったです。良い悪いの判断はこちらで行いますが、まずは言っていただけないと私たちも気付けないので。今回の現場は双方向に言いやすい環境・関係性があって、良かったですね。私も楽しく携わることができました。
寺尾(藤木鉄工)
長年の信頼関係の賜物ですね。工事が始まる前から、木村さんと小林さんのことを知っている社員もいましたしね。
木村(福田組)
私は20代の頃からのお付き合いなので、たくさんいらっしゃいます。多くの方が声を掛けてくださって、うれしいです。
「新潟から全国へ」今後も続く両社の信頼と協働

本間(藤木鉄工)
木村さんが20代の頃、当社との初めての仕事はどこの現場でしたか?
木村(福田組)
確か…、イオンモール新発田です、2005年オープンの。
本間(藤木鉄工)
おぉ…!私、その時、図面担当でした!イオンモール新発田の鉄骨図面、私が描きました。
木村(福田組)
そうでしたか!意外な接点がありましたね。
本間(藤木鉄工)
いや~、知らなかった。実はもう20年くらいの付き合いなんですね(笑)。
木村(福田組)
そうですね(笑)。
小林(福田組)
改めて考えるとなかなか無いですよね、こうやって普段からパートナーとしてお付き合いのある企業さんの新社屋を手掛ける機会なんて。しかも、普段の「施工管理者とファブリケーター」としての関係性と、「施主と施工者」という関係性、両方がある現場。
本間(藤木鉄工)
そうですね。今回私は施主としての立場での関わりでしたが、当社にとって、ファブリケーターとしてもこの現場はとても意義深いものでした。
小林(福田組)
…と、言うと?
本間(藤木鉄工)
まず、BIM※を活用したこと。業界の現状としては、関係企業間での差があり、導入が難しい現場も多いのですが、今回は自社案件であり、福田組さんも快諾してくださったことで実現できました。今回の経験を糧に、BIM活用を社内外により浸透させていきたいです。もう1つは、普段私たちがつくっている鉄骨がこのように使われて、施工されて、建物が建つのだということを、多くの社員が目で見て理解できたことです。
※BIMとは、「Building Information Modeling(ビルディング インフォメーション モデリング)」の略で、建物の設計から施工、維持管理に至るライフサイクル全体を、3次元のデジタルモデルと属性情報で管理する手法。建築物の情報を一元的に管理することで、各段階のさまざまな関係者との情報共有がスムーズに行われ、業務効率化を図ることができる。
寺尾(藤木鉄工)
それ、分かります!鉄骨が組み上がっていくところを間近で見ることができて、感激しました。日々変わる現場の様子を、みんな、興味津々で見ていましたもんね。
本間(藤木鉄工)
新社屋が建つという以前に、そういう楽しみもあったよね。「建物ってこうやって建つんだ!」って分かる面白さ。
木村(福田組)
御社の社員さんでも、現場を見る機会がある方は限られますもんね。
寺尾(藤木鉄工)
そうですね。今回は多くの社員が見ることができ、皆うれしかったと思います。また、このように良いものをつくっていただいて、この先、これを活かすのは私たちの番だと気が引き締まる思いです…。
本間(藤木鉄工)
両社が築き上げてきた長年の信頼関係も、この新社屋建設を通して、より強固なものになったと思います。これからもよろしくお願いします。
小林(福田組)
その長年の信頼関係があったからこそ、私もこの工事に携わることができました。ありがとうございます。
木村(福田組)
お互い新潟に本社を構え、新潟から全国へと仕事を広げてきたパートナーです。これからも「新潟から全国へ」共に歩みを進めていきましょう。本日はありがとうございました。
※同プロジェクトについては、コーポレートサイトのFUKUDA JOURNALや、藤木鉄工株式会社様の100周年特設サイトもぜひご覧ください。