若き施工管理者が振り返る
市街地での大型商業施設建設

2025(令和7)年10月8日にオープンした、イオンモール仙台上杉。設計と施工管理を福田組が担当しました。この現場には20代の若手社員も多く配属され、所長も「若手が成長できる現場にしたい」と、積極的に若手に業務を任せた現場です。その任された本人たち、若き施工管理者6名がこの工事を振り返ります。

MEMBER

  • 塩谷 翔

    東北支店 建築部 工事担当
    2015年 新卒入社

  • 逆瀨川 凌平

    東北支店 建築部 工事担当
    2017年 新卒入社

  • 今 瑞希

    東北支店 建築部 工事担当
    2019年 新卒入社

  • 小関 啓太

    東北支店 建築部 工事担当
    2022年 新卒入社

  • 小野寺 健人

    東北支店 建築部 工事担当
    2023年 新卒入社

  • 國吉 貴優

    建築部 (部付)
    2025年 新卒入社

※小関は仕事の都合で集合写真撮影を欠席いたしました。
※所属および掲載内容は取材当時のものです。

大型商業施設を市街地に建てる難しさ

塩谷

無事、イオンモール仙台上杉がオープンの日を迎えました。今回は私たち若手施工管理者から見た、工事の振り返りをしてみたいと思います。まずは、建物の内まわりをメインに担当した「内まわりの長」逆瀬川さん、この現場はどうでしたか?

逆瀬川

自分は2件目の商業施設だったんですが、1件目は郊外型だったので、全く違いました。安全確保や騒音等の近隣への配慮も郊外型よりも注意が必要でしたし、敷地ギリギリに建物を建てることになるので、工事車両をいかに効率よく通すか、仮設計画が大変だった印象です。

小関

特に大通り沿いの東側が狭かったんですよね。通れる車は常に1台の一方通行。コンクリート打設の時なんて、あそこに生コン車が半日止まるから、他の車は一切通れなかったですしね。予定通りに行かないこともあったから、その分、他の搬出入の車の交通整理・調整が大変でしたね…。

塩谷

一般的には、これだけ大型の商業施設だと郊外に建てられることが多くて、建物周辺には広い平面駐車場がつくられるから工事車両はどこにでも止められるんだけどね。今回は立体駐車場だったから、それができなかった。

私は大型商業施設自体初めてだったので、とにかく規模が大きくて、いろいろな工事があちこち同時進行で進むから、把握するだけで大変で…。「ついていくのがやっとだった」という印象です。

小野寺

そうなんですか?僕は今さんと一緒に現場で動くことが多かったですが、そんな風には見えなかったです。いつも次の工程を踏まえて、先読みをした上での伝達・指示をしてくださったので、後輩としてはとても動きやすかったです!

そう?それは良かった。まぁ、僕らの先輩、逆瀬川さんがそうしてくれていたおかげなんだけど(笑)。

逆瀬川

いや、「何をいつまでに終わらせなきゃいけない」を把握していたから、それに合わせて指示していただけだよ。

今・小野寺

そんな、ご謙遜を…!

塩谷

國吉くんはどうだった?今年春に入社して、ここが初配属先だったけど。

國吉

この現場は、高校3年生の時の職場見学で一度来てたんです。その時はまだ鉄骨を建てている段階だったのに、今年6月に配属された時には外装も内装も仕上げの段階でほぼできあがっていて驚きました。配属後は敷地内で福田組の管轄外の工事も始まっていたので、教育係の小野寺さんの元で、工事の全体像を把握することから始めました。

小野寺

僕も初めての大型商業施設で、「こんなのあるんだー!」って、初めて尽くしの現場だったんだけどね(笑)。

現場で感じた「厳しさと優しさ」

塩谷

今回佐藤所長は、「トライ・アンド・エラーをしながらでも、若手が成長できる現場」を心掛けてくださったと聞きました。それはみんな感じていましたか?

逆瀬川

私は初めから「若手に任せてもらえる現場だな」と感じていて、入社してから7現場目なので、任されたことは自分でしっかりとやって、悩んだら相談して教えを請う、というスタイルを心掛けていました。

任せてもらえている分、「エラー」の部分の反省も大きくなりますよね。自分の最大のエラーは、本当は次に使う予定があった資材を、もう要らないと思って処分しちゃったことです…。

塩谷

私も結構エラーをやらかした方だと思う。改めて思うと、コスト意識が甘かったんだな、と。所長からお叱りを受けたことも、だいたいがその辺りのこと。私たち施工管理者は、安全と品質を保つだけじゃなくて、利益を確保することも大切な仕事なんだと、今回身に染みて感じたし、その分、成長できたとも思う。

自分もコスト意識の甘さと、先に起こることの把握不足が招いたエラーが多かったように思います。

塩谷

そう言えば、私は外まわりの長で、逆瀬川さんが内まわりの長だったんだけど、なんとなく、逆瀬川さんはあまり怒られていない印象があるな…。なんで?(笑)

逆瀬川

自分は基本的に自分ひとりで考えない、迷ったら他の人に意見を聞くようにしていて、今回も「不安だな」と思ったらすぐ所長に聞いてたんで、そのせいかもしれないです(笑)。所長を始め、いろいろな人に相談しやすい、風通しの良い事務所で有難かったです。

小関

休みの日に、みんなでゴルフに行くくらいですからね(笑)。所長も厳しい時は厳しいですけど、後引かない感じなので、いいですよね。

小野寺

個人的には、優しさあふれるムードメーカー塩谷さんと、正論派でクールな逆瀬川さんとの対照的な現場2トップがすごく好きです!

國吉

皆さん優しいですしね!入りたての僕が感じるくらい、厳しさと優しさが両立した現場だったと思います。

これからのこと~新入社員へのエールを添えて~

塩谷

そんなこんなで、私の今回の反省は「コスト意識」。次の現場もイオンモールなので、ここでの反省を精一杯活かしたいと思っています。みんなは、ここでの学びや経験を活かして、これからどんなことに挑戦したいですか?

私も次の現場は塩谷さんと同じイオンモールなので、ここでの経験をしっかりと活かしたいと思っています。ここではまだまだ下っ端でしたが、今度は部下に指示を出して動く、先輩の自覚をもって挑みます。私がこの現場で背中を見てきた、逆瀬川さんをお手本に頑張ります!

逆瀬川

うん、頑張れ(笑)。私はまだ次の現場は決まっていないですが、今までやったことのないような建物に関わりたいと思っています。新しいことに挑戦して、新しい知識や経験を得たい。あとは、今回の現場では佐藤所長と話す機会が多くて、作業効率とか他の人への影響とか、自分はあまり気に掛けていなかった部分まで、所長はよく見ていることに何度も驚いたので、今度はその辺りのことも自分でも気付けるようになりたいです。

小野寺

これだけ大きな現場なので、所長の采配というか、マネジメントが肝だったと思うんです。そういう面でも、所長はいつも「未来が見えている指示」をする方で、すごいなと思って見ていました。その指示に従って動いた僕も、大したことはできていないですが、この現場の一員として「大きな現場を管理できた!」という自信につながっています。

小関

所長は商業施設の経験が豊富だからね。経験値が桁外れなんだと思う。私は今回、さまざまな場面での勉強不足を痛感したので、まずはここで得た経験と知識を自分のものにして、今後もいろんな現場での経験を積みたいです。

國吉

僕も塩谷さんと今さんと同じく次の現場もイオンモールで、今度は杭工事などの初期から携われるので楽しみです。この現場はまだまだ分からないことだらけでしたが、次の現場でしっかりと全体を理解できるように頑張ります!

塩谷

一緒に頑張ろう。さらに大きな規模の現場になるから、苦労することも多いだろうけど、その分、自分を成長させられるってことだと思う。…って、これ、自分にも言い聞かせてるな(笑)。

國吉くんは高校の後輩で、もっと言うと、幼稚園からずっと通っている学校も同じなんで、もう弟みたいな気持ちでいるんだよね。いっぱい吸収して、私のような先輩になってね(笑)。

塩谷

じゃあ、残り3人からも國吉くんにエールをお願いします。

逆瀬川

先輩方からいっぱい吸収して、たくさん学んできてください。

小関

塩谷さんも今さんも助けてくれるから心配ないと思うけど、まぁ、困った時はいつでも電話してきて。

小野寺

あと、先輩に対する口のきき方には、注意して。

國吉

すみません!!分かりました!!

一同

(笑)

仮配属に関するレポートについては、コーポレートサイトの FUKUDA JOURNAL もぜひご覧ください。
コーポレートサイト FUKUDA JOURNAL